April 25, 2017
羽根アリ
兵蟻
最近テレビでも放映されて話題になり弊社でも問い合わせが多くなりましたのが、このアメリカ乾材シロアリです。その名前の示すとおりアメリカでは一般的に恐れられておりますが、これは侵入害虫で輸入家具などについて入ってきて日本でも1975年に東京江戸川区で被害が確認されて以来、22都府県に被害が確認されて猛威を振るい始めました。この一番の怖いところは今のところ、コレといった完全駆除の保証が出来ないところです。なぜなら数千程度の小さなコロニーですが、他のシロアリと生態がまったく異なり腐っていない木材に棲み、土壌との接触を必要としないため、材木、家具、その他の木材製品の中に棲み土壌処理や床下の薬剤処理などのバリヤー施工がほとんど効果的でない非常に駆除のしにくい破壊的な害虫です。
被害の発見方法
このシロアリは材の内部を蝕害し表面に直径2ミリ程度の小さい穴を開けて糞を外に出します。この排出物は砂粒状で米俵のような形をしており直径は0.6から1.1ミリで拡大してみると表面に縦長の浅い溝が6本あります。排出物は柱の下、敷居、天井裏、床などに落下し被害材の内部にも大量に溜まっています。このような糞が落ちている場所を手がかりにして被害範囲などを知ることができますが、排出物を出す昆虫はまだ他にもいますのでこのには確認には専門家の豊富な知識と経験が不可欠です。